本/感想

『13日間で「名文」を書けるようになる方法』

『13日間で「名文」を書けるようになる方法』(高橋源一郎/朝日新聞出版/1800円)を読み終えました。作家・高橋源一郎が明治学院大学国際学部で行なった「言語表現法」の講義をテキスト化したものです。講義のスタイルは“わたしは、学生諸君に、わたしが好き…

『ビールを楽しむドイツ語』

『ビールを楽しむドイツ語』(ヤン・ヒレスハイム/三修社/1500円)を読み終えました。ビールを飲むさまざまなシチュエーションで使えるドイツ語会話、ビールの味を表現する言い方、ビールにかかわる職業の人へのインタビュー、ビールの豆知識+ビール検定とい…

『ツイッター 140文字が世界を変える』

『ツイッター 140文字が世界を変える』(コグレマサト + いしたにまさき/マイコミ新書/780円)を読み終えました。多くの読者を持つブロガーのコンビによるTwitter本で、ツイッターとはどういったサービスであるか、どのように使えばいいかなどをざっくりと解…

『海月姫・3』

『海月姫・3』(東村アキコ/講談社/419円)を読み終える。オタク女子ばかりが住む共同アパート・天水館を舞台にしたギャグマンガである。ギャグがおもしろいのは前2作同様だが、今作では何気にドラマチックな展開に!! ところで作品内に大隈講堂が出てきたけ…

『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』

『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』(シャーリーン・リー、ジョシュ・バーノフ/翔泳社/2000円)を読み終えました。ブログやSNSといったソーシャルテクノロジーを用いて、消費者とコミュニケーションをとる方法を解説した本です。タイ…

『戦国の城を歩く』

『戦国の城を歩く』(千田嘉博/筑摩書房/1200円)を読み終えました。城の調査を通じて、地域の歴史を解明する方法を提示した本です。求心的で階層的なものと横並びの並立関係のものとに大別できる城の構造が、築城主体である戦国大名の権カ構造の違いを表し…

『ドキュメント戦国の城』

『ドキュメント戦国の城』(藤井尚夫/河出書房新社/2500円)を読み終えました。著者・藤井尚夫は、戦国城郭の発掘・整備指導など歴史関連の仕事にも携わっている工業デザイナー。その仕事柄でしょうか、彼の手により描かれた城郭はひじょうに細密で、情報量…

『海月姫・1〜2』

『海月姫・1』(東村アキコ/講談社/419円)、『海月姫・2』(東村アキコ/講談社/419円)を読み終えました。オタク女子ばかりが住む共同アパート・天水館を舞台にしたギャグマンガです。住人であるクラゲオタクの主人公・月海が、偶然知り合った非オタクに振…

『荒川アンダー ザ ブリッジ・1〜5』

『荒川アンダー ザ ブリッジ・1』(中村光/スクウェア・エニックス/505円)、『荒川アンダーザ ブリッジ・2』(中村光/スクウェア・エニックス/505円)、『荒川アンダー ザブリッジ・3』(中村光/スクウェア・エニックス/505円)、『荒川アンダー ザブリッジ…

『そこをなんとか・1〜2』

『そこをなんとか・1』(麻生みこと/白泉社/552円)、『そこをなんとか・2』(麻生みこと/白泉社/552円)を読み終えました。新司法試験に受かったばかりの新米弁護士・改世楽子が主人公の司法コメディ漫画です。殺人などといった大きな事件ではなく、遺産相…

『もやしもん・8』

『もやしもん・8』(石川雅之/講談社/533円)を読み終えました。既刊は読んでいないのですが、この巻ではビールがフィーチャーされているということを知り、ビール好きとしては外せないかもと思い読んでみたわけです。ストーリーは、お酒好きのキャラクター…

『ある日、爆弾がおちてきて』

『ある日、爆弾がおちてきて』(古橋秀之/電撃文庫/550円)を読み終えました。「“フツーの男の子”と“フシギな女の子”のボーイ・ミーツ・ガール」をテーマにした短編集です。 このジャンルに特有の語り口には若干抵抗を感じましたが、「時間」という切り口を…

『すぐに稼げる文章術』

『すぐに稼げる文章術』(日垣隆/幻冬舎新書/720円)を読み終えました。作家・ジャーナリストである日垣隆が、彼の持つ文章を書くためのノウハウを公開した本です。《私にとって文章は、お金を払って読んでもらうという以外の意味を持っていません。》(P.212…

1Q85

『1Q84』の大ヒットを受け、まだ『1985年』(吉崎達彦/新潮新書/680円)を読んでなかったことを思い出しました。というわけで『1985年』の感想です(新書なのでさっくりと読み終えた)。 この本、プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生、阪神優勝など、1985年に…

『日本の百名城 失われた景観と旅の楽しみ』

『日本の百名城 失われた景観と旅の楽しみ』(八幡和郎/ベスト新書/930円)を読み終えました。城下町を持つ近世の城を中心に、日本の名城を100城ピックアップ、「歴史的価値」、「現状の城」、「城下町総合」の観点から評価を行なったガイドブックです。城を…

『名城の日本地図』

『名城の日本地図』(西ヶ谷恭弘・日び貞夫/文春新書/880円)を読み終えました。日本の名城を100城ピックアップし、その由来、概略、現状を解説しています。コンパクトにまとまったガイドブックらしいガイドブックでした。『名城の日本地図』

『日本楽名山』

『日本楽名山』(岳真也/祥伝社新書/780円)を読み終えました。若い頃に本気の登山をしていた著者が、ブランクを経て、50歳前後になって再び登山を始めた経験を元に、『楽して登る山旅』を提案している本です。三部構成をとっており、第一部は山歩きの楽しさ…

『幻影の書』を読み終えた

『幻影の書』(ポール・オースター/新潮社/2300円)を読み終えました。ポール・オースターの小説を読むのは、『ミスター・ヴァーティゴ』以来6年ぶりです。 この小説の語り手「私」は、妻と幼い2人の子供を航空機事故で失った大学教授・デイヴィッド・ジンマ…

『テレビ進化論 映像ビジネス覇権のゆくえ』

『テレビ進化論 映像ビジネス覇権のゆくえ』(境真良/講談社現代新書/720円)を読み終える。「放送と通信の融合」というキーワードを軸に、インターネットの進化によってメディア・コンテンツ産業に起こった変化と今後の展望を、「テレビ」に代表される映像…

『次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの』

『次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの』(湯川鶴章/ソフトバンククリエイティブ/1600円)を読み終える。先端技術を専門とする時事通信編集委員による、主にインターネットを使ったマーケティングのテクノロジーに関し…

『宣伝費をネット広報にまわせ 戦略的マーケティングのすすめ』

『宣伝費をネット広報にまわせ 戦略的マーケティングのすすめ』(濱田逸郎、神原弥奈子、鈴村賢治、石黒不二代、湯川鶴章/時事通信社/1700円)を読み終える。親切なことにこの本の結論は開始4行目に書かれていて、その結論というのは「広報業務は、21世紀の…

『明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法』

『明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法』(佐藤尚之/アスキー新書/743円)を読み終える。著者・佐藤尚之は、広告会社でコミュニケーション・デザインを主たる領域とするクリエイティブ・ディレクター。インターネットの浸透などにより変…

『思考のボトルネックを解除しよう!』

『思考のボトルネックを解除しよう!』(石川和幸/ディスカヴァー・トゥエンティワン/1500円)を読み終える。ボトルネックとは、砂時計の細くなっている部分のように、アウトプットを制限している部分のこと。能力を最大限に発揮しアウトプットを高めるために…

『国のない男』

『国のない男』(カート・ヴォネガット/日本放送出版協会/1600円)を読み終える。カート・ヴォネガットの遺作となったエッセイ集である。我々人類や我々が生きる世界について語る、ヴォネガットテイスト全開のシニカルだがユーモラスなことばは、おもしろす…

『早稲田と慶応 名門私大の栄光と影』

『早稲田と慶応 名門私大の栄光と影』(橘木俊詔/講談社現代新書/720円)を読み終える。早稲田大学と慶應義塾大学が、どのようにして現在の「名門大学」としての地位を獲得したかに関して考察した本である。早慶の歴史、2人の創設者、外の視点(著者の経歴は…

『平台がおまちかね』

『平台がおまちかね』(大崎梢/東京創元社/1500円)を読み終える。出版社の新人営業マンが、営業先の書店で、本にまつわる小さな事件に出くわしていくという連作短編集である。エピソード自体はそれぞれささやかなのだが、キャラクターたちの本に対する想い…

『となり町戦争』

『となり町戦争』(三崎亜記/集英社/1400円)を読み終える。となり町との戦争が始まることとなった町で、町の役所から偵察業務従事者に任命された男が主人公の小説である。実際に軍事力を用いた戦争であるにも関わらず、その戦闘行為が限定的であるために、…

『情報革命バブルの崩壊』

『情報革命バブルの崩壊』(山本一郎/文春新書/720円)を読み終える。切込隊長こと山本一郎が、「無料」が一般的なインターネットにおいて、業界全体を適正化、健全化、正常化していくために、投資機会と投資収益の関係をどう是正していくのか、ということに…

『鴨川ホルモー』

『鴨川ホルモー』(万城目学/産業編集センター/1200円)を読み終える。10人対10人の2つのチームが式神や鬼(作中の表記はオニ)の一団を用兵し、対戦で勝敗を争う架空の競技「ホルモー」を背景に、大学のホルモーサークルに所属する若者たちの青春を描いた小説…

『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉』

『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉』(山田真哉/光文社新書/700円)を読み終える。どんだけマッチポンプなんだと、そのタイトル付けのセンスにまずは感心させられる(笑)。カッターナイフが道具にも凶器にもなるよう…