2002-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『それでも、警官は微笑う』

『それでも、警官は微笑う』(日明恩(タチモリメグミ)/講談社/1900円)を読み終える。朝日新聞のwebサイト内コラム、矢部万紀子の「代理心得堂」で“『マークスの山』レベルの「踊る大捜査線」”と書かれていたのに興味を引かれ、読み始めた小説である。ストー…

『壬生義士伝・上』『壬生義士伝・下』

友人に勧められた本、『壬生義士伝・上』『壬生義士伝・下』(浅田次郎/文春文庫/各590円)を読み終える。新撰組隊士・吉村貫一郎を主人公とした小説である。物語はふたつの軸から成り立っていて、ひとつは鳥羽伏見戦後に満身創痍で南部藩の蔵屋敷にたどり着…

『EPIC 25 1980〜1985』『EPIC 25 1986〜1990』

CD

『EPIC 25 1980〜1985』(V.A./ESCL-2347) 『EPIC 25 1986〜1990』(V.A./ESCL-2348) エピックレコード25周年を記念したベストコンピレーションアルバム。佐野元春、渡辺美里、TM NETWORKなど、80年代を代表するアーティストの名曲が収録されている。当時、…

『インストール』

『インストール』(綿矢りさ/河出書房新社/1000円)を読み終える。第38回文藝賞受賞作で、作者が受賞時に女子高生(しかもかわいい!!)だったということで話題になった作品である。ストーリーは、不登校を始めた女子高生が同じマンションに住む小学生と知り合…

『六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の三十日間ドキュメント』

『六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の三十日間ドキュメント』(DVD-BOX/PCBE-60012)の試写会に行く。この作品は、2002日韓大会のサッカー日本代表に同行し彼らの素顔を撮り続けたカメラの映像をもとに、岩井俊二が編集を手掛けたドキュメンタリーで…

『海洋堂クロニクル―「世界最狂造形集団」の過剰で過激な戦闘哲学』

『海洋堂クロニクル―「世界最狂造形集団」の過剰で過激な戦闘哲学』(あさのまさひこ/太田出版/2800円) チョコエッグで一気にポピュラーになったガレージキットメーカー・海洋堂の年代記である。ひじょうに興味深い企業を、あさのまさひこがどう掘り下げる…

『ピッチサイドの男』

『ピッチサイドの男』(トーマス・ブルスィヒ/三修社/1200円)を読み終える。装丁の美しさに、思わず手にした小説である。旧東ドイツ出身の作家、トーマス・ブルスィヒによって書かれ、旧東ドイツのサッカー監督のモノローグという形式を取っている。彼が監…