2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『熊の場所』

『熊の場所』(舞城王太郎/講談社/1600円)を読み終える。第15回三島由紀夫賞候補作にもなった『熊の場所』を含む短編集である。純文学の作品集だが、彼のエンタテインメントの作品同様ドライブ感が存分に発揮され、どの作品も読み進むのが楽しかった。ちな…

『ドラムライン』

『ドラムライン』を観る。大学のマーチングバンドを舞台に、主人公の天才ドラマーの挫折と成長を描いた映画で、音楽映画好きとしては押さえておきたいと思わされる作品である。 監督がミュージック・ビデオの演出も多数行なっているせいか、映像の切り口がお…

『バーバー吉野』

『バーバー吉野』を観る。小学生男子はみんな、吉野刈りというキテレツな髪型にしなければいけない町が舞台の映画である。メインのキャラクターは、バーバー吉野の息子(小学生)とその仲間の男子。ある日、ひとりの男の子が東京から転校してきたことで、あた…

『シフクノオト』

CD

『シフクノオト』(Mr.Children/TFCC-86161) Mr.Childrenのアルバムである。『Any』、『HERO』、『掌』といったシングル曲が収録されている。一番好きなのは『Any』なんだけど、NTTドコモタイアップの『PADDLE』もけっこういいかも。

『メダリオン』

『メダリオン』を観る。ジャッキー・チェン主演の刑事ものアクション映画である。不思議な力を持つメダルと、そのメダルの力を引き出すことのできる少年をめぐり、悪の組織とジャッキー扮する刑事が戦うというストーリーである。ジャッキー映画としては珍し…

『インファナル・アフェア3』

『インファナル・アフェア3』の試写に行く。『インファナル・アフェア』3部作の3作目である。何を書いても1のネタバレにつながりそうなので内容に関しては触れないが、登場人物の深層心理まで踏み込んだ、ひじょうに深く、いろいろと考えさせられる作品だっ…

『煙か土か食い物』

『煙か土か食い物』(舞城王太郎/講談社/1000円)を読み終える。舞城王太郎のデビュー作で、第19回メフィスト賞を受賞した作品である。連続主婦殴打生き埋め事件で母親を意識不明の重体にされた主人公が、事件の犯人を探していくというのが大筋のストーリー…

『競売ナンバー49の叫び』

『競売ナンバー49の叫び』(トマス・ピンチョン/筑摩書房/2700円)を読み終える。以前からトマス・ピンチョンの作品を、何か読んでみたいなと思っていたのである。長編の内、一番短い作品ということで、この作品をチョイスした。 内容は、主人公の女性がかつ…