2000-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『血食』

『血食』(物集高音/講談社ノベルス/1150円)を読み終える。姓氏家系・紋章学の専門家で、家系調査を業務とする系譜探偵が主人公の物語である。舞台は昭和3年の東京で、雰囲気は京極夏彦の京極堂シリーズを彷佛させる。姓氏家系・紋章に関するネタがてんこも…

『ミッションインポッシブル2』

『ミッションインポッシブル2』を観る。柴尾英令さんのホームページを読んで、音響のいい劇場で観た方がいいかもと感じていたため、情報誌をチェックして最良の設備の所へ行く。 映画はまさにジョン=ウーの作品。そのアクションの迫力にとにかく圧倒される…

『封印再度』

『封印再度』(森博嗣/講談社文庫/781円)を読み終える。旧家に伝わる、壷の中に入っていて取り出し方の不明な鍵と、その鍵を使って開ける箱にまつわるミステリである。論理を組みたてては壊し、組みたてては壊していく今回の手法は、コリン=デクスタ一のミ…

『遁げろ家康』

『遁げろ家康』(池宮彰一郎/朝日新聞社/上・下各1500円)を読み終える。徳川家康が主人公の歴史小説である。家康を小心・臆病な人物、忠実な家臣団と言われている三河武士団を欲ばりな集団として描いているのだが、それぞれのキャラクターがそこはかとない…