2001-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『白い犬とワルツを』

『白い犬とワルツを』(テリー・ケイ/新潮文庫/552円)を読み終える。妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と暮らし始めた老人の日常を描いた物語である。頑固だがストイックな主人公の姿は、クリアできりりとした雰囲気を醸し出していて、読んでいて好感…

『ウォール街のランダム・ウォーカー』

『ウォール街のランダム・ウォーカー』(バートン・マルキール/日本経済新聞社/2300円)を読み終える。“市場における株価形成はきわめて効率的である”という株式市場のランダム・ウォーク理論に則って書かれた、個人投資家向けの株式投資の手引書である。オ…

『ブリジット・ジョーンズの日記』

『ブリジット・ジョーンズの日記』(ヘレン・フィールディング/ソニー・マガジンズ/700円)を読み終える。都会で働く30代の独身女性の生活を、彼女の日記形式で綴った物語である。ストーリーに加え、日々のアルコール摂取量、吸ったタバコの本数、体重の増減…

『武装島田倉庫』

『武装島田倉庫』(椎名誠/新潮文庫/400円)を読み終える。戦争が終わった後の荒廃した未来世界を舞台とするSF短編集である。特別なスーパーヒーローは出てこず、その世界に住む一般人にフォーカスがあてられているものの、世界観的には『マッドマックス』や…

『スコア』

『スコア』を観る。金庫破りを題材にした映画である。主人公はロバート・デ・ニーロ。キャストにもストーリーにも派手さはないものの、緊張感にあふれたいい作品である。けっこう満足できた。 『スコア』

『デュエット』

『デュエット』を観る。カラオケを題材にしたロードムービーである。賞金付きのカラオケコンテストを物語の中心に置き、賞金稼ぎのプロシンガー、ふとしたことでカラオケコンテストにはまったセールスマン、カラオケコンテストの賞金を生活の糧にしている女…

『朽ちた樹々の枝の下で』

『朽ちた樹々の枝の下で』(真保裕一/講談社文庫/876円)を読み終える。妻を事故で失ったことで、仕事を辞め都会を離れて森林作業員となった男が主人公のサスペンス小説である。自衛隊演習場に隣接する森で救出した女性が病院から逃亡してしまったため、その…