『ブリジット・ジョーンズの日記』



ブリジット・ジョーンズの日記』(ヘレン・フィールディング/ソニー・マガジンズ/700円)を読み終える。都会で働く30代の独身女性の生活を、彼女の日記形式で綴った物語である。ストーリーに加え、日々のアルコール摂取量、吸ったタバコの本数、体重の増減などのデータが記されており、それが主人公の心理状態を強調する効果を上げている。
内容的には、とにかく笑いどころの多い作品である。主人公ブリジットはひじょうにすっとこどっこいなのだが、それがチャーミングでもあり、読み手にシンパシーを与えてもいる。同性で似たような境遇の人ならより楽しめると思うし、男性でも酒が好きで彼女のいない人ならひじょうに楽しめると思うし、それ以外の人でもかなり楽しめるであろう作品である。
ちなみに作品中で“なんでエリザベス・ハーリーみたいな美人の恋人のいる男が、大道で売春婦に尺八させて、まんまと逃げおおせるのか?”なんて書かれているヒュー・グラントが、ブリジットの上司のプレイボーイ役で映画に出演しています。
ヒュー・グラント、侮れない男だ……。

『ブリジット・ジョーンズの日記』