2000-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『新宿鮫風化水脈』

『新宿鮫風化水脈』(大沢在昌/毎日新聞社/1700円)を読み終える。今回は鮫島が探っている高級自動車窃盗犯事件を軸に、1作目に登場した真壁というヤクザとその真壁に殺されかけた中国人が物語にからむ展開となっている。あわせて鮫島が事件を追いかける過程…

『影のドミノ・ゲーム』

『影のドミノ・ゲーム』(パコ・イグナシオ・タイボ二世/創元推理文庫/534円)を読み終える。1922年のメキシコシティを舞台にした冒険小説である。新聞記者、詩人、弁護士、中国人のドミノ仲間が、殺人事件に偶然巻き込まれてしまい、それにともなって発生し…

『さらば甘き口づけ』

『さらば甘き口づけ』(ジェイムズ・クラムリー/ハヤカワミステリ文庫/800円)を読み終える。酔いどれの探偵スルーが主人公のハードボイルド小説である。チャンドラーの『長いお別れ』のオマージュであるが、こちらの登場人物も劣らず魅力的で、十二分に楽し…

『60セカンズ』

『60セカンズ』を観に行く。4日間で50台の車を盗み出すというお話である。メンバーをそろえたり準備をしたりで、実際に盗むのは24時間の間。時間が限られている上、盗まなければならない車の数も多く、そのせいかテンポがひじょうによい。娯楽作品としてひじ…