『影のドミノ・ゲーム』



『影のドミノ・ゲーム』(パコ・イグナシオ・タイボ二世/創元推理文庫/534円)を読み終える。1922年のメキシコシティを舞台にした冒険小説である。新聞記者、詩人、弁護士、中国人のドミノ仲間が、殺人事件に偶然巻き込まれてしまい、それにともなって発生したトラブルを解決すべく奮闘する物語である。章立を細かくすることでテンポよく読ませるとともに、混乱した状況までも表現することに成功している。 なかなか楽しく読むことのできた作品だった。

『影のドミノ・ゲーム』