2002-01-01から1年間の記事一覧

『The Power Play』トップ10・2002年

2002年・トップ10 01・『キャノンボール』中村一義 4:51 02・『黒い太陽』氣志團 4:24 03・『風になる』つじあやの 4:36 04・『ワールズエンド・スーパーノヴァ』くるり 5:44 05・『帰り道』櫛引彩香 4:25 06・『So Long...』藤木直人 5:21 07・『冬が飛び散…

『The Power Play』2002,December

今年最後の『The Power Play』更新。全体に冬っぽくスローバラードの多い構成になっています。 一押しは、GRAPEVINEの『BLUE BACK』。軽やかな疾走感のあるロックナンバーです。二押しは白鳥マイカの『あなたの腕を』。Coccoを彷彿させる楽曲です。くせのな…

『九つの殺人メルヘン』

『九つの殺人メルヘン』(鯨統一郎/光文社カッパ・ノベルス/838円)を読み終える。日本酒バーを舞台にした安楽椅子探偵ものの連作短編集である。デビュー作『邪馬台国はどこですか?』ではバーを舞台に歴史の謎を語り倒していたが、今回のモチーフはグリム童…

『タイムクエイク』

『タイムクエイク』(カ−ト・ヴォネガット/早川書房/1900円)を読み終える。タイムクエイクという時空連続体に発生したとつぜんの異常で、2001年2月13日から1991年2月17日へと世界が逆もどりしたことを基本設定にした小説である。タイムスリップを扱った作品…

『ON AIR オールナイトニッポン パーソナリティーズヒッツ』

CD

『ON AIR オールナイトニッポン パーソナリティーズヒッツ』(V.A./PCCA.01797) ニッポン放送『オールナイトニッポン』35周年記念アルバム。『オールナイトニッポン』のパーソナリティが、初めて一堂に会した記念コンピレーションである。人選・曲選は、1967…

『それでも、警官は微笑う』

『それでも、警官は微笑う』(日明恩(タチモリメグミ)/講談社/1900円)を読み終える。朝日新聞のwebサイト内コラム、矢部万紀子の「代理心得堂」で“『マークスの山』レベルの「踊る大捜査線」”と書かれていたのに興味を引かれ、読み始めた小説である。ストー…

『壬生義士伝・上』『壬生義士伝・下』

友人に勧められた本、『壬生義士伝・上』『壬生義士伝・下』(浅田次郎/文春文庫/各590円)を読み終える。新撰組隊士・吉村貫一郎を主人公とした小説である。物語はふたつの軸から成り立っていて、ひとつは鳥羽伏見戦後に満身創痍で南部藩の蔵屋敷にたどり着…

『EPIC 25 1980〜1985』『EPIC 25 1986〜1990』

CD

『EPIC 25 1980〜1985』(V.A./ESCL-2347) 『EPIC 25 1986〜1990』(V.A./ESCL-2348) エピックレコード25周年を記念したベストコンピレーションアルバム。佐野元春、渡辺美里、TM NETWORKなど、80年代を代表するアーティストの名曲が収録されている。当時、…

『インストール』

『インストール』(綿矢りさ/河出書房新社/1000円)を読み終える。第38回文藝賞受賞作で、作者が受賞時に女子高生(しかもかわいい!!)だったということで話題になった作品である。ストーリーは、不登校を始めた女子高生が同じマンションに住む小学生と知り合…

『六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の三十日間ドキュメント』

『六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の三十日間ドキュメント』(DVD-BOX/PCBE-60012)の試写会に行く。この作品は、2002日韓大会のサッカー日本代表に同行し彼らの素顔を撮り続けたカメラの映像をもとに、岩井俊二が編集を手掛けたドキュメンタリーで…

『海洋堂クロニクル―「世界最狂造形集団」の過剰で過激な戦闘哲学』

『海洋堂クロニクル―「世界最狂造形集団」の過剰で過激な戦闘哲学』(あさのまさひこ/太田出版/2800円) チョコエッグで一気にポピュラーになったガレージキットメーカー・海洋堂の年代記である。ひじょうに興味深い企業を、あさのまさひこがどう掘り下げる…

『ピッチサイドの男』

『ピッチサイドの男』(トーマス・ブルスィヒ/三修社/1200円)を読み終える。装丁の美しさに、思わず手にした小説である。旧東ドイツ出身の作家、トーマス・ブルスィヒによって書かれ、旧東ドイツのサッカー監督のモノローグという形式を取っている。彼が監…

『三日月ロック』『スネスタイル』

CD

『三日月ロック』(スピッツ/UPCH-1172) 『スネスタイル』(スネオヘアー/ESCL-2336) スピッツは先行シングル『ハネモノ』が気に入ったため、アルバムも入手。 スネオヘアーは『アイボリー』、『訳も知らないで』の2枚のシングルがひじょうによかったため入…

『es[エス]』

『es[エス]』を観る。実際に行なわれた心理学実験に基づいたサイコスリラーである。被験者を「看守」と「囚人」に分け、模擬刑務所でその役割を演じさせるというのが実験の(つまり映画の)内容。その過程で演じている役割が心の中で支配的になり、それぞれ…

『サイン』

『サイン』を観る。世界各地にミステリーサークル(これが“サイン”)が現れ、それを発端として起こった事件を描いた物語である。妻の死をきっかけに牧師を辞めた主人公の畑にもミステリーサークルは作られ、主人公一家も世界を襲った危機に巻き込まれていく。 …

『xXx』

『xXx』(トリプルX)の試写に行く。『xXx』とはヴィン・ディーゼル主演のアクション映画である。裏社会の有名人が、毒をもって毒を制す的発想によりアメリカ国家安全保障局にスカウトされ、シークレット・エージェントとしてテロ組織と戦うというストーリー。…

『The Power Play』2002,October

『The Power Play』を更新する。 一押しは、藤木直人の『So Long...』。文字数の多い淡々としたAメロからサビへの切り替わりが心地いいミディアムナンバーです。二押しは後藤真希の『やる気! IT'S EASY』。90年代ユーロビートテイストの、ポップでキラキラし…

『101匹わんちゃんII〜パッチのはじめての冒険』

『101匹わんちゃんII〜パッチのはじめての冒険』の試写に行く。実はそれほど期待せずに行き、実際、立ち上がりはそれほどでもなかったのだが、中盤以降の盛り上がりにぐいぐいストーリーに引き込まれてしまった。絵のクオリティも高く、予想以上にいいできの…

『100s』

CD

『100s』(中村一義/TOCT-24841) 個人的2002年のトップ10にまちがいなく上位ランクインするであろう『キャノンボール』をはじめ、『セブンスター』『新世界』といったシングルが収録された中村一義のアルバムである。ここ最近のシングルの充実ぶりに、期待を…

『ちょんまげ天国 〜TV時代劇音楽集〜 』『E』

CD

『ちょんまげ天国 〜TV時代劇音楽集〜 』(V.A./MHCL-161) 『E』(奥田民生/SRCL-5415) 『ちょんまげ天国 』はTV時代劇の主題歌やサントラを集めたコンピレーションアルバム。『水戸黄門』の主題歌『ああ人生に涙あり』(杉良太郎バージョン)や『銭形平次』の…

『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』

『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』を観る。英国スパイのオースティン・パワーズが主人公のコメディシリーズで、これで3作目。今回は『007 ゴールドフィンガー』をベースにしている。内容自体はあいかわらずのバカっぷりで、ほんっと〜にくっだら…

『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』

CD

『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』(GLAY/PCCU-15) 今回のGLAYのアルバムはミディアムからスローな楽曲が中心。『Way of Difference』や、CMに使われている『航海』がアルバムカラーを象徴している。TAKUROのメロディメーカーぶりが存分に味わえ、なにげにいい…

『Rahmens 0001 select』

『Rahmens 0001 select』(PCBP-50588)のDVDを観る。ラーメンズのコント集である。2000年、2001年に発表されたコントの中から、公演に来場したお客が選んだ上位10作品が収録されている。 ベスト10に選ばれた作品なだけに、どのコントもすごいクォリティの高さ…

『秋 そばにいるよ』『So Long』『ロマンティック 浮かれモード』

CD

『秋 そばにいるよ』(aiko/PCCA-1778) 『So Long』(藤木直人/PCCA-1750) 『ロマンティック 浮かれモード』(藤本美貴/HKCN-50004) 『秋 そばにいるよ』はaikoの4枚目のアルバム。美しいメロディをバックに、芯の強い声で歌われる詞はあいかわらず魅力的。…

『真珠夫人・上』『真珠夫人・下』

『真珠夫人・上』(菊池寛/新潮文庫/400円)、『真珠夫人・下』(菊池寛/新潮文庫/438円)を読み終える。成金の実業家のたくらみにより、その妻になってしまった華族令嬢の波乱の人生を描いた物語である。話題の昼メロの原作ということで、興味をひかれて読…

『ガラテイア2.2』

『ガラテイア2.2』(リチャード・パワーズ/みすず書房/3200円)を読み終える。作者を彷佛させる“リチャード・パワーズ”という主人公が、「人工知能は文学を解釈し、理解しうるか」という実験を行なっていくという小説である。主人公が人工知能に文学を教える…

『千と千尋の神隠し』

『千と千尋の神隠し』(VWDZ-8036)を観る。宮崎駿映画の王道、少女の成長を描いた物語である。トンネルをくぐったらそこは……、というのはわりとスタンダードな設定だが、ここに作り上げられた異世界には、似ているんだけど違う、違っているんだけどどこかで観…

『スターウォーズ EPISODE II』

『スターウォーズ EPISODE II』を観る。EPISODE IV〜VIへのつながりが、徐々に明らかになってきている。EPISODE IIIで、残されたパズルがどう埋められるかが楽しみだ。なんだか倒叙式のミステリのようである。 この作品単体では、クローン・トルーパーの出現…

『The Power Play』2002,August

『The Power Play』を更新する。 一押しは、つじあやのの『風になる』。ジブリ映画『猫の恩返し』の主題歌です。ストリングスの響きも印象的な、透明感あふれる楽曲です。櫛引彩香に関してもそうなんですが、要するにこの手の曲にはこてんぱんに弱いんですよ…

『ホーカス・ポーカス』

『ホーカス・ポーカス』(カート・ヴォネガット/ハヤカワ文庫/780円)を読み終える。ベトナム戦争中、広報渉外担当将校として記者団や補充兵に対し、呼吸するように自然な調子で嘘をついてきた(大本営発表みたいなものだ)ユージン・デブズ・ハートキという男…