『ツイッター 140文字が世界を変える』

ツイッター 140文字が世界を変える』(コグレマサト + いしたにまさき/マイコミ新書/780円)を読み終えました。多くの読者を持つブロガーのコンビによるTwitter本で、ツイッターとはどういったサービスであるか、どのように使えばいいかなどをざっくりと解説した、初心者向けの入門書的な内容です。

『ツイッター 140文字が世界を変える』

以下、印象に残ったことを箇条書き。

ツイッターによるスポーツ中継は全く問題がないことが分かりましたし、むしろ試合観戦できない人からの需要があるということも分かりました。(P.54-55)
……さまざまなスポーツ実況サイトにはお世話になっているので、テキストによるスポーツ中継の需要は認識している。しかし筆者たち(コグレ・いしたに両氏)が中心となって実験しているスポーツ観戦ライブ共通ツール「スポルタァァァ!」(P.54-56)が今ひとつ盛り上がっていない印象を受けるのは、どこかに問題があるからなのだろうか?


それは、フォローしている対象が、「ツイッターの発言そのもの」であるということです。つまり、発言の中に含まれているコンテンツです。フレンド登録の場合、まず「人」が先に立ちます。しかし、フォローの場合は、面白い「発言」をしている人をフォローすることになるわけです。
フレンドの場合、まず「人」を登録して、その後その人が何をあなたにもたらすかを判断することになります。しかし、フォローの場合、自分にとって面白い、興味のあるコンテンツが先にあり、それを「発言」している人をフォロー(登録)するわけです。(P.72)


ツイッターの三カ条

しかし、数百人レベルをフォローすることになると、おそらくすべてに目を通すことができなくなり、そのあたりで強迫観念を覚える人がいるかもしれません。そこで、ツイッターと付き合うための三カ条を、自分なりにまとめたので紹介します。

1)すべてを読もうとせずに適当に流す
そもそもすべてを読み切ることはできない、と割り切っておくのは重要です。情報との出会いは一期一会です。

2)大切なことはリツイートで再び出会う
リツイートというのは、他人のつぶやきを自分のフォロワーに対して引用し、横流し(?)することです。大事な情報は「RT」で巡り巡って目にすることが多いです。

3)読み切れないと思ったら静かにアンフォロー
先にも述べましたが、自分には合わない、読み切れないと思ったら、静かにアンフォローすると、精神衛生上もよろしいです。(P.110-111)


・運営側が単なる法人としてではなく、運営している従業員個人の温度をお客様に伝えることができるツール (ポーケン・ジャパン・古谷好美/P.144)


「始めたきっかけ」とも被ってしまいますが、最初は単純にお知らせに使っていましたので、フォロワーの数が全く増えませんでした。その流れが変わったのはこのつぶやきからです。

デラべっぴん、宝物だったんだよなあ、20年以上前だけど。(ビザビ・水谷成智/P.149)
……お知らせだけだとなかなかフォロワー数が増えない。中の人の存在を感じてもらうことが重要。


ブログもツイッターも同じだと思うのですが、読んでいただける方、つまり分母が大きくないとしかけをしても効果はありません。お客様からのフィードバックやプロモーションをかけて効果が実感できるようになったのは、やはりフリーダム宣言以降です。今思えば、ここがターニングポイントでした。(ビザビ・水谷成智/P.150)


始めて間がないので、効果のほどは分かりません。たぶん、上層部が期待しているであろう効果はないでしょう。アクセス数アップや店頭での評判などが、目に見えて変化したのは3日目からでした。即時性は非常に高いツールです。
また、以前から懐疑的だったSEOに代わる方法の一手段とも捉えています。(フジヤカメラ・五十嵐慎市/P.154)