ソフトとハードの連携は? パナソニック VIERA「3Dシアター」体験ブロガーイベントに出席してきた

パナソニック株式会社主催(運営:アジャイルメディア・ネットワーク株式会社)の、パナソニック VIERA3Dシアター」体験ブロガーイベントに出席してきました。2009年7月18日に行なわれたパナソニック『3D Full HD プラズマシアター』体験ブロガーイベントに引き続いての参加です。

↓『3D Full HD プラズマシアター』体験ブロガーイベントの感想
http://d.hatena.ne.jp/machi_reco/20090718/1247880068

ルイスと未来泥棒』を3Dデジタル上映で観て以来、3Dアニメに注目していることもあり、前回のイベントからどのように3Dシステムが変化したのか、興味津々で会場に足を運びました。


この日(2月9日)には、世界初のフルハイビジョン対応の3Dテレビ「3D VIERA」のプレスへの発表があったとか。同じ日に同様の情報を知ることができたのはうれしいかぎりです。
イベントはパナソニック・品田氏による、パナソニックの3D技術に対する取り組みの説明よりスタート。このプロジェクトのコンセプトは、「没入感をリビングにもたらしたい」とのことでした。日本では映画『アバター』を観た人の約79%が3D版を観たということで(品田氏)、ハードメーカーとしてもこの技術には期待をかけているんでしょうね。
プラズマテレビの店頭予想価格は、54型のTH-P54VT2が53万円前後、50型のTH-P50VT2が43万円前後。Blu-ray 3Dの再生できるBlu-ray Discレコーダの店頭予想価格は、2TBのDMR-BWT3000が30万円前後、1TBのDMR-BWT2000が20万円前後、750GBのDMR-BWT1000が16万円前後とのことでした。
続いてパナソニックの末次氏による技術的な解説。秋には3Dのカメラが20,000ドル前後で売り出されるとのことなので、3Dの映像も次第に増えていくんだろうなと感じさせられます。個人的に印象に残ったのは、3D用Blu-ray Discであっても、既存のBlu-ray Discのプレイヤーで再生ができ、その画質は通常のBlu-ray Discソフトと同じだということ。通常のBlu-ray Discは本編に30G程度使っているそうで、本来なら左目用30G、右目用30Gで計60GとBlu-ray Discの容量をオーバーしてしまうはずですが、圧縮技術により、左目用30G、右目用15Gの計45Gで対応できるため、通常のBlu-ray Discのプレイヤーにも普通に対応できるのだとか。PlayStation3のソフトがPlayStation2のハードでかからないように、Blu-ray 3Dのソフトは既存のプレイヤーでは対応できないと思っていたので、かなり驚かされました。

4月23日のハードの発売時にはBlu-ray 3Dのソフトが発売されなさそうなのは残念ですが、年末には10〜20タイトルが発売されるとのこと。3Dのオーサリングが現状でできるのは、パナソニック ハリウッド研究所だけとのことなので、エンジニアのみなさんは夏から秋にかけて大忙しでしょうね。具体的なタイトルとして、懇親会で品田氏に教えてもらえたのは、ソニーの『くもりときどきミートボール』とディズニーの『クリスマス・キャロル』の2タイトルだけでしたが、どんなタイトルがラインナップに加わっていくのか楽しみです。
3Dが今後一般的になっていくかどうかは、適切な時期にハードとソフトがうまく連携できるかにかかっているでしょうね。DVDが一気に一般的になったのは、PlayStation2(ハード)と『マトリックス』(ソフト)がカチッとはまったからだと思っていますが、3Dにおいてはどんなコンビネーションが見られるのか。ソフト的には本命は『アバター』でしょうが、PIXAR好きとしては対抗に『トイストーリー3』(7月10日劇場公開)を押したいところ。そしてハード的には何が市場を牽引していくのか、今から興味深いです。

超余談:
PlayStation3は3Dに対して、どのようなアプローチをするのだろう?
パナソニックの3Dテレビに、ソニーの3Dプレイヤーをつないだりとかはできるのかなあ?



↓映画『ボルト』の感想
http://d.hatena.ne.jp/machi_reco/20090822/1250914190


↓映画『ルイスと未来泥棒』の感想
http://d.hatena.ne.jp/machi_reco/20071224/1198506442

↓イベントレポートまとめサイト
http://agilemedia.jp/report/20100209/review_74_0.html