『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』

『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』(シャーリーン・リー、ジョシュ・バーノフ/翔泳社/2000円)を読み終えました。ブログやSNSといったソーシャルテクノロジーを用いて、消費者とコミュニケーションをとる方法を解説した本です。タイトルの『グランズウェル』とは“大きなうねり”という意味で、コンピュータテクノロジー、インターネットなどにより、大きな変革が起きているということを表しています。本書においては“グランズウェルとは社会動向であり、人々がテクノロジーを使って、自分が必要としているものを企業などの伝統的組織ではなく、お互いから調達するようになっていることを指す。” (P.13)と定義しています。ソーシャルテクノロジーアメリカでの実際の活用例や、様々なツールを用いる上での具体的な方法が詳細かつ段階を踏んで記されていてひじょうに参考になりますし、ソーシャルメディアの中で活動していて感じていた漠然としたものが、文章として提示されることにより、自分の中ですっきりと整理されました。
ネット上では個人も法人もひとつの“個”であることを考えると、その“場”では立ち位置がフラットであることを意識していくことが必要だろうなと感じました。

『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』