『日本楽名山』

『日本楽名山』(岳真也祥伝社新書/780円)を読み終えました。若い頃に本気の登山をしていた著者が、ブランクを経て、50歳前後になって再び登山を始めた経験を元に、『楽して登る山旅』を提案している本です。三部構成をとっており、第一部は山歩きの楽しさ、効用、準備(装備)、心がまえなどの解説、第二部は著者が実際に行なった『楽して登る山旅』を綴った紀行集、第三部は全国各地の「楽に登れる名山」のガイド、となっています。
個人的におもしろかったのは、第二部の、著者が実際に行なった『楽して登る山旅』の記録。ガイドブックというと比較的ニュートラルな文章が多い中、登山をして何があったか何が楽しかったかを、著者の目を通して具体的に描かれているので、さまざまな登山の魅力が臨場感を持って読み手に伝わってきます。読み物として楽しかったし、実際に登山をしてみようかなという気持ちにもさせられました。

『日本楽名山』