1Q85

1Q84』の大ヒットを受け、まだ『1985年』(吉崎達彦新潮新書/680円)を読んでなかったことを思い出しました。というわけで『1985年』の感想です(新書なのでさっくりと読み終えた)。
この本、プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生、阪神優勝など、1985年に起こったさまざまな出来事をピックアップし、解説した本です。当時は高校生だったので書かれていることはどれも記憶にはありますが、大人になりその後の経緯を知った今、それぞれの詳細を読み返すとなんとも感慨深いものがありますね。
個人的には、この年、一番印象に残っている出来事は、『夕やけニャンニャン』。同世代の女の子たちがテレビ画面の中ではしゃぐ姿はひじょうにまぶしく、大学受験を控え、勉強に追われていた自分にとっては一服の清涼剤でした。
以下、印象に残ったことを箇条書き。

・1985年の経済白書で、既に「人口の高齢化と経済活力」というテーマに取り組んでいたことには驚き。低成長、低出生率、低金利を予想できなかったのは、やむを得ないような気もする。「団塊ジュニア世代が出産可能年齢に達するから出生率は上昇するだろう」という見通しは、その当時であれば甘いとは言い難いだろう。

・郵便定額貯金の金利は5.75%から0.06%へ。
……郵便定額貯金を10年放置していたら、満期に2倍近くになっていて驚いた記憶がある。その頃、もっとお金を持っていたら(笑)!!

・『ニューロマンサー』は1984年だったんだ!! 初めて読んだ時は、独特の文体が読みにくくって(笑)。

・つくば博もこの年。同級生たちと夜行電車で行きました。実際につくばに行って、志望大学を筑波大学から他大に変えたやつもいました(笑)。

・『スーパーマリオブラザーズ』が1985年9月13日発売。

ニフティのスタートが1986年2月。