2005-01-01から1年間の記事一覧

『ナショナル・トレジャー』

『ナショナル・トレジャー』を観る。【合衆国独立宣言書】に封印された《秘宝》の謎に、天才的歴史学者にして冒険家の主人公が挑むアクションアドベンチャー映画である。トレジャー・ハンティングを題材にしており、R.P.G.的なストーリーとなっている。派手…

『海を飛ぶ夢』

『海を飛ぶ夢』を観る。実話を元にした尊厳死がテーマの作品で、四肢麻痺の障害を負って、長い間、寝たきりの生活を送ってきた男が主人公。尊厳死を決意した主人公と、その周囲の人間との関わりを通して、人間にとって“生”と“死”とは何かということを描いてい…

『僕の叔父さん網野善彦』

『僕の叔父さん網野善彦』(中沢新一/集英社新書/660円)を読み終える。『すばる』に掲載された歴史学者・網野善彦への追悼文に、著者が加筆修正したものである。網野善彦に関しては、大学生の時に法制史のゼミで著書を読んでいたものの、北方謙三の南北朝も…

『The Power Play』2005,April

『The Power Play』を更新する。 一押しは、レミオロメンの『南風』。メロディラインのきれいな高揚感のある楽曲です。二押しは木村カエラの『リルラ リルハ』。どこか懐かしいドタドタしたドラムスが印象的なミディアムナンバーです。その次はD-51の『NO MO…

『スペシャリストの帽子』

『スペシャリストの帽子』(ケリー・リンク/ハヤカワ文庫/840円)を読み終える。世界幻想文学大賞受賞作『スペシャリストの帽子』、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア記念賞受賞作『雪の女王と旅して』、ネビュラ賞受賞作『ルイーズのゴースト』を含む11編…

『アヒルと鴨のコインロッカー』

『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎/東京創元社/1500円)を読み終える。『このミステリがすごい 2005年版』第2位、第25回吉川英治文学新人賞受賞の長編小説である。日常系のミステリで、語り手は引っ越した先の隣人から書店強盗に誘われた若い男と…

『暗闇の中で子供―The Childish Darkness』

『暗闇の中で子供―The Childish Darkness』(舞城王太郎/講談社ノベルス/1200円)を読み終える。デビュー作『煙か土か食い物』の続編で、奈津川家サーガと呼ばれているシリーズの第2作にあたる作品である。前作の主人公は奈津川四兄弟の四男・四郎だったが、…

『ローレライ』

『ローレライ』を観る。第二次世界大戦末期の太平洋戦線を舞台に、米軍による原子爆弾投下を阻止するため、秘密裏に出撃した潜水艦の戦闘活動とその搭乗員たちの姿を描いた作品である。歴史の大きな渦に巻き込まれた人間が、自分たちの信じるものを守るため…

『コトラーのマーケティング講義 基本コンセプト300』

『コトラーのマーケティング講義 基本コンセプト300』(フィリップ・コトラー/ダイヤモンド社/2200円)を読み終える。原題は“Philip Kotler's FAQ's on Marketing”。Q&A形式で書かれているせいか、比較的読みやすい本である。 日常の業務に照らし合わせたり…

『HARUKO』

『HARUKO』(PCBC-50647)を観る。戦中・戦後の混乱期を生き抜いてきた在日朝鮮人一世の母と、その母の姿をフィルムに記録してきた元朝鮮総連カメラマンの息子を題材にしたドキュメンタリーで、女版『血と骨』ともいうべき内容の作品である。 大勢の子供を育て…

『人のセックスを笑うな』

『人のセックスを笑うな』(山崎ナオコーラ/河出書房新社/1000円)を読み終える。第41回文藝賞を受賞し、第132回芥川賞の候補(受賞せず)になった、美術系の専門学校の生徒(19歳)と女講師(39歳・既婚)の恋愛を描いた小説である。すっとぼけたタイトルとキテレ…

『運命を分けたザイル』

『運命を分けたザイル』を観る。ノンフィクション文学『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』が原作で、標高6,600メートルのシウラ・グランデ峰を下山する途中、トラブルに巻き込まれてしまった2人のクライマーの姿が描かれている。当事者へのインタビューと役…

『食神』

『食神』を観る。監督・脚本・主演は、『少林サッカー』、『カンフーハッスル』でスマッシュ・ヒットをとばしたチャウ・シンチー(1996年/2作目)。周囲の裏切りによって香港料理界の“食神”の座を奪われた主人公が、表舞台に返り咲くために奮闘するというのが…

『Ray』

『Ray』を観る。レイ・チャールズの生涯を描いた音楽映画である。女関係がぐちゃぐちゃであろうが、ドラッグまみれだろうが、音楽ビジネスにおいてタフな商売人であろうが、家庭をまるで顧みなかろうが、にもかかわらず彼の生み出す音楽はすばらしく美しいこ…

『林蔵の貌 上・下』

『林蔵の貌 上・下』(北方謙三/集英社文庫/各563円)を読み終える。主人公は、江戸時代後期に蝦夷地からその北方へとかけて測量を行なった間宮林蔵。読む前は間宮林蔵の探検行を描いているかと思ったのだが、蝦夷地における幕府・水戸・薩摩・朝廷の暗闘と…

『ふたりジャネット』

『ふたりジャネット』(テリー・ビッスン/河出書房新社/1900円)を読み終える。ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作『熊が火を発見する』他全9編を収録した短編集である。ジャンルとしてはSFの短編集としてくくられるのかもしれないが、収録されている作品の多く…

『ハウルの動く城』

『ハウルの動く城』を観る。ファンタジー小説を原作にした宮崎駿監督のアニメで、魔法と科学(技術レベル的には第1次大戦くらい?)が混在する世界を舞台に、魔女の魔法により老婆に変えられてしまった少女と、魔法使いのハウルとの交流を描いている。 他の宮崎…

『レイクサイドマーダーケース』

『レイクサイドマーダーケース』を観る。東野圭吾のミステリ『レイクサイド』が原作の映画である。名門中学の受験のために、子供の勉強合宿で集まった湖畔の別荘が舞台。そこで起きた殺人事件と、その隠蔽工作を図る家族の姿が描れている。 印象的だったのは…

『カンフーハッスル』

『カンフーハッスル』を観る。『少林サッカー』でスマッシュ・ヒットをとばしたチャウ・シンチーが、監督・主演をしたカンフー・コメディーである。VFXをふんだんに使ったカンフーアクションも含め、かな〜りのアホ映画。あまりのアホさ加減に、とにかく笑わ…