『海を飛ぶ夢』



海を飛ぶ夢』を観る。実話を元にした尊厳死がテーマの作品で、四肢麻痺の障害を負って、長い間、寝たきりの生活を送ってきた男が主人公。尊厳死を決意した主人公と、その周囲の人間との関わりを通して、人間にとって“生”と“死”とは何かということを描いている。アカデミー賞外国語映画賞受賞作。テーマはひじょうに重い作品だが、内容まで重いわけではなく、主人公・ラモンのクレバーさがストーリーに光を灯し、生きていることの意味を静かに淡々と問いかけてくる。
自分が今ここに生きていること。そのことの大切さを深く考えさせられた。
いい作品だった。

『海を飛ぶ夢』