『運命を分けたザイル』



運命を分けたザイル』を観る。ノンフィクション文学『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』が原作で、標高6,600メートルのシウラ・グランデ峰を下山する途中、トラブルに巻き込まれてしまった2人のクライマーの姿が描かれている。当事者へのインタビューと役者によるドラマ部分で構成されているのだが、本物の雪山で撮影された映像は、映画とはいえその恐怖に圧倒される。
絶望的な極限状態でもあきらめず下山を続けていく2人の姿からは、人間の持つ“生きる力”を強く感じとれた。めちゃめちゃ重厚な作品で見ているだけで疲れたのだが(笑)、リアリティの持つ説得力に心うたれた。おすすめ。

『運命を分けたザイル』