『HARUKO』



『HARUKO』(PCBC-50647)を観る。戦中・戦後の混乱期を生き抜いてきた在日朝鮮人一世の母と、その母の姿をフィルムに記録してきた元朝鮮総連カメラマンの息子を題材にしたドキュメンタリーで、女版『血と骨』ともいうべき内容の作品である。
大勢の子供を育てるために、違法だったパチンコの景品買いで合計37回の逮捕歴を持つという母親。その生きる力が、淡々とした映像により強い説得力で迫ってきた。生きていくことの意味みたいなものを、あらためて考えさせられる作品だった。

『HARUKO』