『狼花 新宿鮫IX』



『狼花 新宿鮫IX』(大沢在昌/光文社/1600円)を読み終える。『新宿鮫』シリーズの9番目のエピソードである。今回、鮫島が追うのは盗品を売買するマーケット。捜査を進めていく内に、そのシステムを構築した男、マーケットの鑑定人である中国人女性、マーケットに介入をしようと目論む巨大暴力団幹部、そして巨大暴力団を利用しようとする警視庁幹部の、交錯するそれぞれの思惑の中に、鮫島は巻き込まれていく。
さすがに『新宿鮫』、物語をぐいぐい引っ張っていく力はさすがで、一気に最後まで読んでしまった。おもしろかった。

『狼花 新宿鮫IX』