『鉄鼠の檻』



鉄鼠の檻』(京極夏彦講談社/1456円)を読み終える。京極堂シリーズの4作めで、今回の舞台は箱根の山中にある人里離れた禅寺である。ぼくにとってこのシリーズの魅力は登場人物の(特に京極堂の)しゃべりタランティーノっぷりであるが、今回も禅について語り倒してくれている。日本史の授業では大まかな流れにしか触れられなかった禅宗に関して、やや深い所にまでアプローチをしてくれ興味深く読むことができた。
ちなみにこの本、昨年の年末に読み始めたので、世紀をまたいで読んだことになる。しかし2段組825ページはとにかく長いね。

『鉄鼠の檻』