『湘南ランナーズ・ハイ』



『湘南ランナーズ・ハイ』(倉阪鬼一郎出版芸術社/1400 円)を読み終える。『湘南国際マラソン』を舞台に、それぞれの理由から、初めてフルマラソンを走ることにした2人の女性が主人公の小説である。強いランナーではない2人が、周囲の協力を得ながら、強い意志を持ってゴールを目指していく姿が感動的に描かれている。
ランナーたちを見守る作者の視線のあたたかさが読んでいてひじょうに気持ちがよく、それだけに、それぞれの走る理由が明かされた終盤は泣けてしょうがなかったですよ。外で読んでなくてよかった……(笑)。
生きていくこととか家族の絆とか、いろいろと考えさせてくれるひじょうにいい作品でした。おすすめです。