『帝国を壊すために ―― 戦争と正義をめぐるエッセイ ―― 』



起きてから『帝国を壊すために ―― 戦争と正義をめぐるエッセイ ―― 』(アルンダティ・ロイ岩波新書/740円)を読み終える。ブッカー賞受賞のインド人女性作家が書いた、帝国主義(特にアメリカのもの)に関するエッセイ集である。現在のイラクアフガニスタンの抱える問題が、過去、アメリカ、イギリスがやってきたことに、どれだけ起因しているのかがよくわかる。声高に語られる“正義”の普遍性のなさを、痛みとともに感じさせられた。
ぜひ一度読んでもらいたい本である。
まあ、まさにアメリカに行くときに、こんな本を読むっていうのも微妙だが(笑)。

『帝国を壊すために―― 戦争と正義をめぐるエッセイ ―― 』