『ニューオーリンズ・トライアル』



ニューオーリンズ・トライアル』を観る。ジョン・グリシャム原作の、銃訴訟をモチーフにした法廷ものの映画である。このジャンルの映画の多くは原告側と被告側の対立をメインに据えたモノが多いが、この作品でストーリーの軸となるのは陪審員たち。“陪審員売ります”というメモが原告側、被告側弁護団に届いたのをきっかけとして、謎の陪審員を中心にストーリーは展開していく。ひじょうにスリリングな内容の作品で、かなり楽しむことができた。
余談だが、この作品では陪審コンサルタントが重要な役割を担っている。陪審コンサルタントとは、裁判を有利に進めるために、無作為に抽出された陪審員候補の名簿の中から誰を選ぶのが得策かを、裁判当事者である顧客にアドバイスするのがその仕事。候補者たちのバックグラウンドを調べ、陪審員を選び出していく過程もなかなかおもしろかった。

『ニューオーリンズ・トライアル』