『リクルート』



リクルート』を観る。CIAの新人養成学校を舞台にした作品で、アル・パチーノがリクルーター兼教官を、コリン・ファレルが訓練生(アル・パチーノにスカウトされた)を演じている。
スパイ学校の話なだけに、ストーリーにも虚と実がふんだんに盛り込まれ、キャラクターだけでなく、観る側をも疑心暗鬼にさせるという展開がおもしろい。よくできたプロットでけっこう楽しめたが、個人的には好きな作家・カート・ヴォネガットのネタが出てきたのがうれしかった。重要なモチーフとして使われているコンピュータウィルスの名が“アイス-ナイン”だったり(『猫のゆりかご』より。由来もアル・パチーノのセリフの中で言及)、コリン・ファレルがコーヒーショップで読んでいるのが『スローターハウス5』だったり、コリン・ファレルが朝食を作って“チャンピオンたちの朝食”なんて言ったり、本筋とは別のところで盛り上がってしまった(笑)。

『リクルート』

その後、紀伊国屋フォレストでダイノジのインストアイベントを観て、撤収。