2001-09-17 『絡新婦の理』 本/感想 『絡新婦の理』(京極夏彦/講談社/1500円)を読み終える。京極堂シリーズの5作めで、“蜘蛛”によって連鎖して引き起こされる殺人事件を、京極堂が終息させるというストーリーである。一連の事件を多層的・多面的に組み立て、登場人物の視点によって事件の見え方が変わるという構成は見事。ひじょうにおもしろく、長い物語ではあるが、一気に読み通すことができた。しかし2段組829ページはとにかく重かった。 『絡新婦の理』