宮沢章夫・川上弘美講演会

早大文学部キャンパスの近くを通った時、宮沢章夫川上弘美の講演会の告知看板を見つけ、聴きに行くことにする。宮沢章夫は“コンピュータで書くということ”、川上弘美は“小説を書く日常”がテーマ。
宮沢章夫の話で印象に残ったのが“意識は秩序だっていないが、字を書くことは意識を秩序だてていくことである。”とか“書くことはリニアな行為だが、意識はリニアではない。”といった所。意識を文字にするのには時間がかかるが、キーボードを打つことは意識のスピードに近いというような内容である(という風に理解した)。時代によりそれぞれ適した書き方はあるはずだという意見も述べていたが、それにも同感した。現実にパソコンは存在していて、それが道具として一般に流通しているわけですからねえ。
川上弘美の話では“表現することに対する自分の態度を明確にする。”と“オートマチックな表現をしない。”ということばが印象に残った。