『隅の老人』



『隅の老人』(バロネス・オルツィ/ハヤカワ文庫/485円)を読み終える。喫茶店の片隅にいる謎の老人を主人公にした短編ミステリ集である。クラシカルな作品ではあるが、主人公のキャラクターに味があり、けっこう楽しめる。読む前は安楽椅子探偵ものだと思っていたが(エラリイ・クイーンの批評にもそうある)、実際は現場を見に行ったりして、けっこう活動的な探偵であることがわかった。読んでみなけりゃわからないものである。
ちなみにあとがきでシャレにならないネタバレをやらかしているので要注意。

『隅の老人』