『サマーウォーズ』を観てきました。

サマーウォーズ』を観てきました。この作品の舞台は、コンピュータ内のバーチャルワールドが社会のインフラと密着している世界。憧れの先輩に頼まれ、長野にある彼女の曾祖母の家にいっしょに遊びに行った少年が、突如、バーチャルワールド = 世界を襲った危機に対して、彼女の一族とともに戦いを挑むという物語です。
主戦場となるのはコンピュータ・ネットワーク内なんですが、のどかな実世界と危機に瀕するコンピュータネットワークとの対照的な光景が、ストーリーの緊迫感を盛り上げます。内気でオクテな理系少年の主人公が、その持てる数学の才能をフル回転させて戦う姿を観るのはなんだか誇らしく、加えて彼を盛り立てるべく、人々が善意によってつながる様子にはぐっと来ましたね。インドア系の人間としては、フィジカルが強いことだけがヒーローの条件じゃないんだ、ということが描かれていたのはうれしかったです。
透明感あふれる田舎の風景とあわせ、なんだか心が浄化されるような、気持ちのいい映画でした。
おすすめです。

以下雑感。

  • 花札のルールを確認してから、観に行くほうがいいですよー。
  • ヒロインの本家である陣内家は、なんとなく真田家っぽかった。
  • というわけで、曾祖母さんが電話をかけまくっていた相手には、武田遺臣っぽい姓がちらほら。
  • 結局、継続性とかに価値を感じている底流があるわけで、その結果が創業100年以上の老舗企業が10万社以上あると推定されている現状。世襲議員が多いわけだよね。
  • それにしても侘助という名前はいかがなものか。
  • OZのシーンは3Dで見たかったかも。