『グラン・トリノ』を観ました

グラン・トリノ』を観ました。クリント・イーストウッド監督・主演の映画です。イーストウッドが演じるのは、妻を亡くしたばかりの頑固な老人。差別主義的な価値観を持ち、2人の息子との関係も芳しくない主人公が、隣家に引っ越してきた東洋系一家の姉弟とふとしたきっかけから関わりを持ったことで、次第に変化をしていく様が描かれています。タフな男が少年の成長をサポートしていくというストーリーは、ロバート・B・パーカーの『初秋』を思い起こさせますが、この作品では「弟子」を導くことで、「師」にも「家族」再生というリターンを与えます。
作中で隣人一家が巻き込まれたトラブルに対し、主人公が出した解決策はすごく重いものでしたが、「いかに人生を全うするか」ということについて、いろいろと考えさせられる契機となりました。いい作品でした。