『大学ラグビー激闘史 1991年度』



DVD『大学ラグビー激闘史 1991年度』(NSDS -11707)を観る。NHKが中継・放送したラグビーの試合映像の中から、残存している1987年度以降の映像素材を年度別に構成したDVDで、 1987年度、1988年度、1990年度に続いて4枚目の鑑賞である。1991年度は、クローズアップ収録されているのが、大学選手権決勝の明治vs.大東文化大戦。インタビューされているのは元木由記雄
1988年度と同様、クローズアップ収録の試合には早稲田がからんでいないので、冷静な気持ちで鑑賞。ただ雨中のゲームということで、今年の大学選手権の寒さが思い出された。
この試合で印象に残ったのは、明治FWの速さと強さ。集散がよくスクラムも押しまくりで、インタビューで元木が「あの試合はFWに尽きる」とか「FWは100点」などと絶賛するのもわかる。
前半は明治がペナルティゴール2の6対0で折り返し。後半、明治がPGで先制。続けて明治は、大東ゴール前、FWで押し込んでバックスに展開しトライ。大東はPGを返すものの、終了間際、明治は大東のキック処理のミスを突き、トライを追加。後半を13対3、計19対3で明治が勝利した。
明治はとにかくディフェンスが堅かった。中でもCTB元木の魚雷のようなタックルはすごい。永友のキックも効果的で、強い試合運びだったことをあらためて認識した。
個人的には、元木の大学生の頃のカミソリのような雰囲気と、今の柔和な感じのギャップがおもしろかった。

『大学ラグビー激闘史 1991年度』