『ぼくのプレミア・ライフ』
『ぼくのプレミア・ライフ』(ニック・ホーンビィ/新潮文庫/667円)を読み終える。作者ニック・ホーンビィの、フットボールチーム・アーセナルへの偏愛・盲愛を描いた自伝的スポーツエッセイである。1968年、11歳の時にアーセナルに恋に落ちてしまってから、執筆時(1992年)に至るまでの作者とアーセナルの“歴史”が描かれている。作者ニック・ホーンビィほどの熱心さではないにしろ、自分自身、早稲田大学ラグビー蹴球部のファンなので、その心情はよ〜く理解でき(笑)、その一喜一憂ぶりを楽しむことができた。特にシンパシーを感じたのは、以下の文章。
少なくとも自分に関して言えば、ぼくはまずアーセナル・ファンであり、次にフットボール・ファンだ(ぼくらがこのことでよくからかわれるのは、もちろん知っている)。
(ぼくのプレミア・ライフ/P.211-212/ニック・ホーンビィ/新潮文庫/667円)
自分に関して言えば、まずワセダ・ファンであり、次にラグビー・ファンなので、英国のフットボールファンの中にも同じような状況の人がいることを、ゆかいに感じた。
ちなみにこの作品、ドリュー・バリモア主演の『2番目のキス』の原作である。映画ではアーセナルのかわりに、メジャーリーグのボストン・レッドソックスが使われている。
『ぼくのプレミア・ライフ』