『親指さがし』



親指さがし』の完成披露試写に行く。「浴衣で来場したお客様には非売品のプレスシートをプレゼント」ということで、浴衣姿の女性多数。舞台挨拶に立った熊澤尚人監督、三宅健伊藤歩松山ケンイチ永井流奈、尾上寛之のキャスト陣も浴衣姿で、絵的にひじょうにいい感じだった。
舞台挨拶の雰囲気は和気藹々としていて、キャストの仲のよさを実感。映写機の不調というトラブルがあったものの、「呪いかも?」というネタで挨拶を盛り上げていた。
主演の三宅健はひじょうに役作りに熱心で、監督が自宅に着いてからも電話でミーティングをしていたとか。個人的には、親指をゲルマニウムでお手入れしていたという話にウケた(笑)。
舞台挨拶終了後、『親指さがし』を観る。子供の頃、“親指さがし”という遊びをしている時に同級生を失ってしまった主人公たちが、20 歳になって次々と殺人事件に巻き込まれていく……という内容のホラー映画である。死体からは親指が失われており、“親指さがし”の呪いが関与しているのでは……という道具立てが、恐怖感をかき立てる。
大きく驚かされたシーンは3ヶ所。特に3ヶ所目では会場全体から恐怖の声が上がるほど、意表を突かれる展開となっていた。ホラーとしての作りもきっちりしつつ、観終わった後には考えさせられる要素もある、よくできた作品だった。

『親指さがし』