『ヴェニスの商人』



ヴェニスの商人』を観る。シェイクスピア劇の映画化である。メインのキャラクターは、金貸しのユダヤ人・シャイロックキリスト教徒・アントーニオ。自身の肉・1ポンドを担保にシャイロックから金を借りたことにより、深刻な危機に直面するアントーニオの姿が描かれている。
有名な大ネタは知ってはいたが、ストーリーを通しで観るのは初めて。ウィキペディアによると、『ヴェニスの商人』は喜劇用の戯曲なのだそうだが、ハイネが観劇後「シャイロックの悲劇」と呼んだとのこと。シャイロックが肉・1ポンドを担保にした理由を知ると、確かにこのストーリーは、シャイロックにとっての悲劇のように感じられる。重厚なストーリーを、美しい映像、俳優たちの名演が支える、ひじょうに見応えのある作品だった。

『ヴェニスの商人』