2003-06-23 『QED―百人一首の呪』 本/感想 『QED―百人一首の呪』(高田崇史/講談社文庫/762円)を読み終える。高木彬光の『成吉思汗の秘密』的な歴史ミステリである。百人一首のコレクターが殺された事件を解き明かす過程で、百人一首そのものに込められた謎も解明されていくというのがストーリーの骨子。百人一首から、ひとつの説得力ある仮説を導き出す手腕はお見事で、楽しく読むことができた。 『QED―百人一首の呪』