『プレイヤー・ピアノ』



『プレイヤー・ピアノ』(カート・ヴォネガット・ジュニア/ハヤカワ文庫/680円)を読み終える。処女作のせいか、後の作品に見られる奔放さには欠けるものの、ひじょうによくできたディストピア小説である。仕事を機械に奪われた世界では人間は尊厳を持って生きていけないのか、所詮はシステムの一環でしかないのではないかなどと、あらためて仕事について考えさせられてしまった。

『プレイヤー・ピアノ』