『チャンピオンたちの朝食』



『チャンピオンたちの朝食』(カート・ヴォネガット・ジュニア/ハヤカワ文庫/680円)を読み終える。筒井康隆の『文学部唯野教授』と村上春樹の『風の歌を聴け』を融合したような小説である(発表は『チャンピオンたちの朝食』の方が一番先だけど)。この作品のようなメタフィクションにカテゴライズされる小説を読むと、現実のあやふやさ、不安定さを感じるのだが、カート・ヴォネガット・ジュニア特有のシニカルさもあってか、この作品ではより強くそれを感じた。
スタイルもユニークだし、とにかくおもしろかったですね。

『チャンピオンたちの朝食』