『スラップスティック』



スラップスティック』(カート=ヴォネガット/ハヤカワ文庫/447円)を読み終える。崩壊した文明の中を生きる最後のアメリカ大統領(身長2メ−トル!!)が主人公のストーリーである。カート=ヴォネガット特有の奇天烈な設定とシニカルな語り口がおもしろい。なになにファンであるとか同じ大学のOBとか、帰属意識を感じさせるような組織を拡大した家族として捉え、人工的に拡大家族を作り出すというアイディアがナイスだと思った。

『スラップスティック』