『劇場版 "文学少女"』

『劇場版 "文学少女"』を観ました。ライトノベルが原作のアニメーション映画です。物語や文学を愛するあまり、本や小説の原稿を食べてしまう文芸部部長・天野遠子と、彼女によって文芸部に入部させられてしまった少年・井上心葉の学園生活を描いています。タイトルからの印象ではのほほんとした作品かなと思っていたのですが、意外にもヘビーな内容。井上心葉を「傷つける」描写は、観る者の心にも痛みを与えます。しかしだからこそ、「物語」が持っている力への信頼をストレートに打ち出すクライマックスは希望にあふれ、一人の本好きとして、その展開には好感が持てました。