『交渉人 真下正義』



交渉人 真下正義』を観る。『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ・ムービーで、主人公はユースケ・サンタマリア扮する真下正義警視。地下鉄ジャックをした謎の犯人と、真下警視(FBIで研修を受けた警視庁第1号のネゴシエイターという設定)との対決を主軸にしたサスペンスアクション映画である。
東京の地下を傍若無人に走り回る地下鉄という設定は恐怖感が強く、ひじょうに緊迫度が高い。しかし、ところどころで配置された笑えるシーンのタイミングが絶妙で、緊張と弛緩の巧みなバランスが、緊張するシーンにはより緊迫感を、笑えるシーンにはよりおもしろさを加えている。速球とスローカーブのコンビネーションにキリキリマイさせられたバッターのように、時間のたつのがあっという間だった。いやあ、おもしろかった!!
ユースケの演技もすごくよかったのだが、個人的には寺島進扮する木島丈一郎警視に爆笑させられまくり。いいキャラクターだ(笑)。

『交渉人 真下正義』