『血と骨』



血と骨』を観る。原作は梁石日の小説で、作者の実在の父親をモデルとした済州島出身の在日朝鮮人・金俊平が主人公の映画である。凶暴で金に貪欲な男の生涯と、その強烈な個性に翻弄され続ける周囲の人間の姿が描かれている。
全体を通して暴力とセックスが充満した濃密かつ濃厚な作品で、主人公のパワーに最初から最後まで圧倒された。暴力シーンは多いのだがかといって陰惨ではなく、突き抜けてしまった感やそこはかとないユ−モアさえも感じられた。
なんていったらいいのか、ほんとにすっごい作品だった。好き嫌いがはっきり分かれるとは思うが、くる人にはがつっとくるだろう。
かなりおすすめ。

『血と骨』