『カラオケ』



『カラオケ』を観る。カラオケ好きとしては観とかなきゃまずいだろ、というのがこの映画を観に行った理由である。内容は『男女7人夏物語』的中年男女の同窓会物語。同窓会の2次会が、タイトルでもある「カラオケ」である。同窓会ムービーなので、物語られるのは主人公たちの昔の思い出や現在の境遇であって、カラオケではない。まあ、タイトルであるにも関わらず「カラオケ」がストーリーの中核ではないことは、2次会のカラオケが始まるのが映画のスタートから1時間後であることからもわかる(あまりにもカラオケシーンが出てこないので、時計で確認してしまった(笑))。というわけで、映画における音楽的なカタルシス(『のど自慢』や『コミットメンツ』などのような)を求めてこの映画を観に行くと、おもいっきり肩すかしをくらう。ただ監督が佐野史郎なだけに変なシーンも多く、音楽映画としてみるのはつらいが、変わった映画を観たいという人にはいいんじゃないのって感じの映画である(ちょっと投げやりな落とし方ですね(笑))。